−少年探偵王−
■コメント
まぼろし探偵の前身。
主人公である少年新聞記者の富士進にはもう一つの顔があった。
無敵のヒーローまぼろし探偵である。
探偵とは名乗っているがこの漫画のメインは推理ではなくあくまで
まぼろし探偵の強さ、凄さを前面に出した作りとなっている。
そのため、第一話『四・六の秘密』では、唯一の謎解きである四・六という
謎をあっさり解いてしまう。
また黒星十郎についても、やや豪快なキャラとなっており、おばかっぷりも
押さえ気味になっている。
当時少年探偵ものブームであったためこのタイトルになったようですが
桑田先生はこのタイトルはあんまし気に入ってなかったようです。
この後『少年探偵王 まぼろし探偵』と改題されてS33/1よりまぼろし探偵と
なりました。
まぼろし探偵シリーズ?
■初出
少年画報社 少年画報 S32/3号付録
■連載期間・ストーリー
S32/3〜S32/10
第一話 四・六の秘密 ・・・ S32/3(付録)
殺された脱獄囚嵐田の残した謎の言葉”四・六”の謎をめぐる事件。
新聞記者進む少年は仮面の探偵『まぼろし探偵』となり事件を
解決する。
第二話 二つの顔 ・・・ S32/4(本誌),S32/5(付録),S32/6(付録)
警視庁の角田署長と同じ顔をした男を使って犯罪を繰り返す
囚人猫山一味の事件。
まぼろし探偵はかなりのピンチ(手足を縛られて汽車にしかれそうになる)に
陥るが大逆転で事件を解決する。
第三話 呪いの家 ・・・ S32/7(本誌),S32/8(付録),S32/9(本誌),S32/10(付録)
いんちき宗教霊迷教を信じないものは不幸となる?
霊迷教を信じない富豪大倉たてるの娘がさらわれる事件。
まぼろし探偵は変装を駆使し事件を解決する。
この話でようやく黒星十郎の活躍が見れる?
■登場人物
富士進(まぼろし探偵) ・・・ 主人公、少年新聞記者
黒星十郎 ・・・ 進の同僚、ややおばか
富士警部 ・・・ 進の父親、警部
■関連作品(所有作品には写真をつけております。)
@雑誌・付録(S32/3〜S32/10)
やはり初出の雑誌・付録が最も印刷が鮮明であり、グットである。
少年探偵王時代のまぼろし探偵はかなり悪人顔である。
少年画報S32/3付録 | 少年画報 S32/5付録 |
少年画報 S32/6付録 |
少年画報 S32/7 |
少年画報 S32/8付録 |
少年画報 S32/9 |
少年画報 S32/10付録 |
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